便秘症・
夜尿症(おねしょ)
便秘症
小児の便秘は比較的よく見られる症状です。生活習慣の見直しやお薬の治療で改善することも多いですが、放置すると慢性的な便秘になり、腹痛や排便時の痛み・怖さ、食欲不振などの問題を引き起こすことがあります。
こんな症状ありませんか?
- トイレに行きたがらない
- 排便回数が週3回未満
- 5日以上便が出ていない
- 排便の時に痛がる、出血する
- お腹が張っている
- 機嫌が悪く元気がない、嘔吐する
- 治療について
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- 1まずは悪循環を断ち切る必要があり、腸にたまっている便を浣腸やお薬を使って排泄させます。
- 2次に、便秘がくせになってしまわないように、便をやわらかくするお薬や浣腸で、コンスタントに排便できる状況を作っていきます。
- 3ご家庭では、我慢させない・トイレに座る習慣をつける・足台を置くなどしてみましょう。頑張って便を出した時にはほめてあげましょう。
- 4食物繊維の多い食べ物や水分を十分に摂取、そして体を動かして遊びましょう。
便秘症はくせになりますが、お薬や浣腸はくせになりませんのでご安心ください。
便秘症の程度によっては、治療が数年にわたる場合もあります。根気強く向き合っていくことが大事です。不安な点や疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。
夜尿症(おねしょ)
夜間、寝ているときに出てしまうおしっこが「おねしょ」です。5歳を過ぎて、1ヶ月に1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く状態を「夜尿症」といいます。
10歳でも5~10%のお子様にみられるといわれていますが、実際にはもっと多いと思われます。
成長とともに自然に治ることが多いですが、生活習慣の見直しや適切な治療をすることで、より早く治る可能性もあります。
夜尿症治療の3原則
あせらない
怒らない
起こさない
- 治るには長い年月がかかりますので、あせらずゆっくり見守っていきましょう。
- お子様は心の中で「どうしよう・・」と思っています。その状況で怒ってしまうと、お子様は萎縮していまい治りにくくなります。逆に漏らさずに成功した場合は、しっかりほめてあげましょう。
- 夜中に無理に起こしてトイレに連れていく必要はありません。
- 治療について
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1生活の改善
- 寝る前2時間前に夕食や水分摂取は終わらせましょう。
- 寝る前には必ずトイレに行きましょう。
- 便秘はないですか?あれば治していきましょう。
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2薬物療法
- 抗コリン薬:膀胱の収縮を抑え、尿を貯められる容量を増やす。
- デスモプレシン:夜間の尿量を減らすホルモンを補う。
夜尿症も治療は長い期間が必要であり、根気強く向き合っていくことが大事です。不安な点や疑問がありましたら、
お気軽にご相談ください。 -
1生活の改善